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考古学は「現地・現物主義」だが、その前には文献研究を [読書]

 最近良い本がいくつか出版されました。

 まずは聖徳太子関連。

 『聖徳太子 七の暗号「太子七か寺」はなぜ造られたのか』(宮元健次 光文社新書)と『法隆寺を歩く』(上原和 岩波新書)です。
 前者は聖徳太子(厩戸王)が寺院を建てた理由に複数のキーワードを解き明かしながら述べられています。著者は歴史学者ではないのですが、違った学問の人から見た太子像には面白いものがあります。
 後者は法隆寺研究50年以上の著者の集大成です。法隆寺に関する著者の専門とする美術史以外に史料学、考古学等の学問をまとめ上げています。

聖徳太子 七の暗号 「太子七か寺」はなぜ造られたのか (光文社新書)

聖徳太子 七の暗号 「太子七か寺」はなぜ造られたのか (光文社新書)

  • 作者: 宮元健次
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2009/12/16
  • メディア: 新書



法隆寺を歩く (岩波新書)

法隆寺を歩く (岩波新書)

  • 作者: 上原 和
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2009/12/18
  • メディア: 新書



 次は奈本(「奈」良に関する「本」)です。

 その名も『奈良の寺社150を歩く』(山折哲雄監修・槇野修著 PHP新書)です。そう、『京都の寺社505を歩く』や『「源氏物語」の京都を歩く』と同じシリーズです。
 私の基本研究フィールドとしている奈良ですが、いまだに聞いたことのない神社が多数あります。しかし、知らない寺社の縁起を知ると、古代まで遡るものが多数ありました。もう、「素晴らしいという言葉すら生ぬるい」くらいの出来です。奈良研究をする人には必読本となるかもしれません(京都シリーズは京都研究者?)。

奈良の寺社150を歩く (PHP新書)

奈良の寺社150を歩く (PHP新書)

  • 作者: 槇野 修
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2010/01/16
  • メディア: 新書




 押熊にあるGEO奈良店で書籍コーナー撤去のための処分セールをやっていました。なんと本全品1冊50円!ハードカバーも人気文庫もマンガもすべて50円でした。けれど、期間限定のようです。

 いつ読むのか未定ですが、6冊ほど人気文庫を購入しました。総額300円。通常価格ですと、2400円です。
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