現地現物から学ぶもの そして碩学の研究者に会う楽しみと喜び [研究]
平城第446次調査 現地説明会5 posted by (C)もんせ
平城宮で行われた「平城第446次調査」の現説(現地説明会)に行ってきました。
説明会場へ向う途中、まほろばステージや大極殿の所を通ったのですが、来週(明日?)に備えるための遷都祭スタッフの打ち合わせ等が行われていました。
平城第446次調査 現地説明会1 posted by (C)もんせ
平城第446次調査 現地説明会2 posted by (C)もんせ
平城第446次調査 現地説明会3 posted by (C)もんせ
上から建物1、築地塀2、建物3(大きな画像は写真部分をクリック!)
この度検出された遺構は、礎石建物跡3棟、築地塀4条、溝4条、掘立柱塀5条、掘立柱建物2棟、道1条です。
特に建物3(写真3枚目)は、残存状態が良く、床を支える束石がほぼ当時の状態で検出されました。また、それぞれの建物は築地塀で区画されており、それぞれが独立したものの可能性があるそうです。
この場所は平安時代の大内裏配置では中務省、太政官、、民部省など国家の重要政務を担う機関がありました〔(財)京都市生涯学習振興財団2005『平安京図会』〕。今回検出された建物は、内部利用を想定した柱配置のため、役所的性質を持っていたと推定されます。
後日、奈良文化財研究所のホームページに現地説明会資料が掲載されると思います。詳しくはそちらをご覧ください。
会場に奈良文化財研究所副所長で古代都城研究をされている井上和人さんがいらっしゃったので、あいさつをしました。日中の古代関係から推定される古代都市の意味を教えていただきました。これまでの論文などでは見聞したことのない内容でした。
2010-04-17 20:52
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