SSブログ

書籍は財産 あって損することはないと思うが・・・ [研究]

 待ちに待った本が発売されました。

 西山良平・鈴木久男編『古代の都3 恒久の都平安京』(吉川弘文館)です。
 平安京だけでなく、その前の長岡京や山城(山背)の歴史の概説も載っており、都市史を含めた京都盆地の歴史を知ることができるような内容です。
 私は去年、本書の著者の一人堀裕先生の講義(日本史特殊講義)を受けており、その講義での内容とほぼ同じものが今回文章となっていました。読み返すと、去年の講義の様子が思い出されます。
 次回配本の『古代の都1 飛鳥から藤原京へ』は私にとっても、おそらく堀先生にとっても重要な本となるのではないかと思います。

恒久の都 平安京 (古代の都)

恒久の都 平安京 (古代の都)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 吉川弘文館
  • 発売日: 2010/10
  • メディア: 単行本



 溝口睦子先生の『アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る』(岩波新書)では、国家神アマテラスが古代においてどのような位置づけがされたのかについて深く考察されています。
 なぜアマテラスが国家神(皇祖神)とされているのか、アマテラス以前はどのような神がいたのかということに言及されています。
 古代史を学ぶにとにとってこの本は少しずつ読む本ではなく、一日かけてじっくり読むタイプの本です。それに加え、一度読んだ上で再び読むことで、より深い理解、古代史研究に繋がるようになっているかと思います。
 さらに深いところに足を踏み入れたいのなら、同著者の『王権神話の二元構造―タカミムスヒとアマテラス―』(吉川弘文館)も読むといいかと思います。

アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る (岩波新書)

アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る (岩波新書)

  • 作者: 溝口 睦子
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2009/01
  • メディア: 新書



 辰巳和弘著『聖なる水の祀りと古代王権 天白磐座遺跡』(シリーズ「遺跡を学ぶ」)は、私にとって衝撃的な内容でした。
 紹介されている遺跡は私の実家から車で15分程のところにあります。掲載されている地図も見なれた地域のもので、周囲の風景を簡単に思い描くこともできます。
 冬休みに実家へ戻ったら、いの一番で井伊谷へ行きたいです。

聖なる水の祀りと古代王権・天白磐座遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)

聖なる水の祀りと古代王権・天白磐座遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)

  • 作者: 辰巳 和弘
  • 出版社/メーカー: 新泉社
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 単行本


 先日、辰己先生へ連絡もしました。私が浜松出身、今は奈良で考古学・古代史の勉強をしていることを伝えると、様々なことを教授してくださいました。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。