奈良寄りの京都 人里離れた寺院で雪化粧をした堂宇を見る [写真ブログ 京都]
ニュースになってから随分と経った話題をまずはじめに。
九州南部、鹿児島県と宮崎県にまたがる霧島連峰の新燃岳で噴火が続いています。
このニュースを聞いて、私の頭に『死都日本』で描かれている情景です。『死都日本』は石黒耀さんによって2002年に書かれた小説です。霧島連峰をつくる巨大火山が巨大噴火を起こす様子をリアリティある描写で表現され、小説の賞だけでなく、著者は日本地質学会から表彰されました。今回の噴火の場所や様子がやや小説と似ている感じがして、今後の展開が気になっています。
もう一つ本の紹介をします。佛教大学教授で宗教学・神話学者の斎藤英喜先生の『アマテラス―最高神の知られざる秘史』(学研新書)です。
溝口睦子先生の『アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る』(岩波新書)がアマテラス成立過程を述べたのに対し、これは歴史時代になりアマテラスが最高神となってからの位置づけを中心に述べています。
昨日は両親と京都府と奈良県の境にある寺院へ行ってきました。私の運転で。
浄瑠璃寺参道 posted by (C)まこと
最初は浄瑠璃寺です。前日の雪がまだ残っており、どのような風景が見られるのか楽しみでした。
浄瑠璃寺本堂 posted by (C)まこと
浄瑠璃寺東から本堂を見た写真です。穏やかな天候で、水面に本堂が映っています。中之島(?)や屋根に雪が残っており、貴重な写真だと思います。
浄瑠璃寺は平安時代末に流行した九体阿弥陀堂が全国で唯一残っています。
浄瑠璃寺三重塔 posted by (C)まこと
本堂前から東にある三重塔を見た写真です。心柱が二層目から建てられており、珍しい構造をしています。そのため、初層中央に薬師如来を置くことができるようです。
境内の配置として、西に本堂(九体阿弥陀如来像)、東に三重塔(薬師如来像)があります。これは、阿弥陀如来の西方浄土と薬師如来の東方浄瑠璃を具現化したものだそうです。
本堂の参拝もしました。九体阿弥陀を一見すべて同じように見えますが、今期履修した美術史特殊講義で学んだ「定朝(和様)から鎌倉彫刻の変遷過程」を活かした鑑賞をしました。各如来のお顔や衣文の表現などをじっくり見ました。
浄瑠璃寺の次はさらに奥地にある岩船寺へ向かいました。
岩船寺参道 posted by (C)まこと
奈良時代の創建で中世まで天皇家との関わりを持っていたそうです。
参拝した時は雨交じりの雪でしたが、3組の観光客がいました。周囲に車がなかったのでバスで来て、歩いての観光だったのでしょうか。
岩船寺三重塔 posted by (C)まこと
境内には本堂の他、1442年建立の三重塔があります。2000年から行われた修理によって、美しい丹色で彩られています。屋根に残った雪も相まっていい雰囲気でした。
九州南部、鹿児島県と宮崎県にまたがる霧島連峰の新燃岳で噴火が続いています。
このニュースを聞いて、私の頭に『死都日本』で描かれている情景です。『死都日本』は石黒耀さんによって2002年に書かれた小説です。霧島連峰をつくる巨大火山が巨大噴火を起こす様子をリアリティある描写で表現され、小説の賞だけでなく、著者は日本地質学会から表彰されました。今回の噴火の場所や様子がやや小説と似ている感じがして、今後の展開が気になっています。
もう一つ本の紹介をします。佛教大学教授で宗教学・神話学者の斎藤英喜先生の『アマテラス―最高神の知られざる秘史』(学研新書)です。
溝口睦子先生の『アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る』(岩波新書)がアマテラス成立過程を述べたのに対し、これは歴史時代になりアマテラスが最高神となってからの位置づけを中心に述べています。
昨日は両親と京都府と奈良県の境にある寺院へ行ってきました。私の運転で。
浄瑠璃寺参道 posted by (C)まこと
最初は浄瑠璃寺です。前日の雪がまだ残っており、どのような風景が見られるのか楽しみでした。
浄瑠璃寺本堂 posted by (C)まこと
浄瑠璃寺東から本堂を見た写真です。穏やかな天候で、水面に本堂が映っています。中之島(?)や屋根に雪が残っており、貴重な写真だと思います。
浄瑠璃寺は平安時代末に流行した九体阿弥陀堂が全国で唯一残っています。
浄瑠璃寺三重塔 posted by (C)まこと
本堂前から東にある三重塔を見た写真です。心柱が二層目から建てられており、珍しい構造をしています。そのため、初層中央に薬師如来を置くことができるようです。
境内の配置として、西に本堂(九体阿弥陀如来像)、東に三重塔(薬師如来像)があります。これは、阿弥陀如来の西方浄土と薬師如来の東方浄瑠璃を具現化したものだそうです。
本堂の参拝もしました。九体阿弥陀を一見すべて同じように見えますが、今期履修した美術史特殊講義で学んだ「定朝(和様)から鎌倉彫刻の変遷過程」を活かした鑑賞をしました。各如来のお顔や衣文の表現などをじっくり見ました。
浄瑠璃寺の次はさらに奥地にある岩船寺へ向かいました。
岩船寺参道 posted by (C)まこと
奈良時代の創建で中世まで天皇家との関わりを持っていたそうです。
参拝した時は雨交じりの雪でしたが、3組の観光客がいました。周囲に車がなかったのでバスで来て、歩いての観光だったのでしょうか。
岩船寺三重塔 posted by (C)まこと
境内には本堂の他、1442年建立の三重塔があります。2000年から行われた修理によって、美しい丹色で彩られています。屋根に残った雪も相まっていい雰囲気でした。
2011-02-13 21:16
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コメント(4)
ブログの更新大変だと思いますが、応援しています☆
by 恵比寿の美容院 (2011-02-13 23:06)
こんにちは
初コメントです。
雪の残る中をいろいろ回られたんですね。
浄瑠璃寺の名前は聞いてるのですがまだ行ってないんですよ。
池に写る雪が積もった屋根はいいですね。
写真で楽しませてもらいました。
by beso (2011-02-15 17:57)
恵比寿の美容院様、コメントありがとうございます。
ブログは話ネタがあった時に更新しています。
2日に1回の更新を心がけていますが、上手くできない
時も多々あります。
これからもこのペースで更新していきたいと思います。
by まこと (2011-02-15 22:00)
beso様、コメントありがとうございます。
奈良や京都の魅力は文字では伝えにくいため、できるだけ
写真や動画等のヴィジュアル資料を用いるようにしています。
私の見た風景をリアルタイムで伝えるのは不可能なため、
できる限り当時の様子を残せるカメラは手放せません。
連続性ある中の一瞬を切り取れるカメラは本当に素晴らしいものです。
使用頻度としては携帯電話より多いと思います。
これからもネット上ですが、よろしくお願いします。
by まこと (2011-02-15 22:09)